Manchuria March - 満州行進曲
Manchuria March - 満州行進曲
過ぎし日露の戦ひに
勇士の骨をうづめたる
忠霊塔を仰ぎ見よ
赤き血潮に色染めし
夕陽をあびて空たかく
千里曠野に聳えたり
酷寒零下三十度
銃も剣も砲身も
駒の蹄も凍るとき
すはや近づく敵の影
防寒服が重いぞと
互ひに顔を見合はせる
しつかりかぶる鉄かぶと
たちまちつくる散兵壕
我が連隊旗ひらひらと
見上げる空に日の丸の
銀翼光る爆撃機
弾に舞ひ立つ伝書鳩
戦ひやんで陣営の
かがやき冴える星の下
黄色い泥水汲み取つて
かしぐ飯盒に立つ湯気の
ぬくみに探ぐる肌守り
故郷いかにと語り合ふ
面影さらぬ戦友の
遺髪の前にいまひらく
慰問袋のキャラメルを
ささげる心きみ知るや
背嚢枕に夜もすがら
ねむれぬ朝の大ふぶき
東洋平和のためならば
我等がいのち捨つるとも
なにか惜しまん日本の
生命線はここにあり
九千万のはらからと
ともに守らん満洲を
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